DJIスペシャリストって?
DJIスペシャリストはDJI CAMPを受講し、筆記・技能試験に合格後、オンライン上でDJIによる選択形式の試験を合格した者にのみ発行される無人航空機操縦技能証です。
つまりドローンを飛行させるには航空局より飛行承認を取る為にドローンスクールで技能認定証を貰うわけですが、DJIスペシャリストも同じものです。と、言ってしまえばそれで終わりですが、他の乱立するドローンスクールが出す認定証との違いは、誰でもすぐに受講できるものではないという事です。
最低10時間以上の飛行実績が無いと申し込む事は出来ません。なんだ、じゃあ河川敷やドローンフィールド辺りで10時間練習すれば受けられるのか?と、いう事で言うと受講することは可能です。が、しかし、問題はその講義内容、試験内容です。
詳しくは試験問題に直結してしまうので言えませんが、飛行実績10時間は練習時間もあってもいいのですが、要は業務で実際にある程度飛ばしている経験がないと筆記試験に合格するのは難しいかもしれません。何故なら、DJIキャンプの内容が、より実践的に安全に飛行させる事のできる操縦士の育成を目的としているからです。
特にDJI製品の仕組みと操作法について深い所まで掘り下げた内容で、DJI製品での飛行をより安全に行う事が出来る操縦士の育成を前提としています。
つまり、ドローンのフライトは毎回同じ場所で飛ばすわけでは無く、様々な飛行条件があり、安全に飛ばすにはそれらの条件に応じて対策や咄嗟の判断を迫られます。それらを飛行前にシュミレーション出来、どの様な条件でも安全に飛ばし、帰還出来る様になり、どの様な条件下では飛行しないと言う決断を出来るかは、やはり現場での経験が必要ですし、適正もあります。それを前提とした講義内容・試験内容であるからです。
他のドローンスクールとは一線を画すのは、より業務における実践的な安全対策を主眼とした講義・試験内容であり、経験値が必要と言う事だからです。
業務を行う上で事故はあってはならない事です。自分だけでなくクライアントに多大な迷惑が掛かりますし、場合によっては第三者への補償問題にもなります。それらをより一層自覚し、絶対安全に飛行させると言う強い意志を持てる方がDJIスペシャリストです。
実際、私も技能証は既に取得済みですが、取得後にあちこちで飛行と撮影を行いました。その経験をもとに講義を受け試験に挑みましたが、正直合格できるかは不安でした。
結果的には合格となり、めでたしめでたしですが、今後もあらゆる業務で安全に飛行させる意識を高く持ち、より良い映像製作が出来る様努力し続けたいと思います。